広島大学陶芸同好会史


 1.沿革・・・S55年度の大学祭の時点で、しらべたものです。 

〜月 渉外(できごと) 活動場所 内容 作陶展 窯元見学 会長
47 3 1発足届出(有志・・・同好会) 2.工学部建築学科自在画教室 3.楽焼 安達昭道
6 4新入会員を募る
9 10岡野住宅にアトリエ建てる 9.電動ロクロ(集中?)
12 10本焼き 第1回(祭)
48 3 1.自在画教室 楽(木・日活動) 辻孝太郎
6
9 内田文雄
12 10.第2回(祭) 12.第1回出西窯、袖師窯(島根)
49 3 宮野鼻啓二
6
9
12 10.新入会員を大学祭にて募集 10.第4回(祭) 12.第2回備前(岡山)藤原啓氏
50 3 3.窯小屋建設、ほぼ完成
6
9 8.本焼窯作成に着手
12 10第5回(祭) 12.第3回有田、唐津(佐賀) 上野清
51 3 3.自在画教室の使用を拒否される
場所を学生課と交渉
6
9 7.新入会員募る
8.川原圭斎氏を顧問に
9.初窯
7.工学部グラウンドにアトリエ建設
現在のもの、
自主設計以後同所
本焼き初窯(以降も本焼き)
12 11.第6回(祭) 12.第4回上野、高取(福岡)高取静山氏 金井俊春
52 3
6 6.第7回(祭) 三原高志
9 8.新歓キャンプ(江田島)
12 12.フェニックス駅伝参加 1.第8回(祭) 12.第5回砥部、大谷(四国) 中谷英昭
53 3
6 6.フェニックスソフトボール大会参加 6.第9回(祭)
9 尾美靖彦
12 11.第10回(祭)
54 3 3.第6回萩(山口)坂高麗左衛門氏 中野満治
6 6.第11回(祭)
9 角祐治
12 11.煙、騒音について近所より苦情 11.第12回(祭)川原先生来ず 12.第7回備前(岡山)藤原啓氏、鷹取閑山氏
55 3 田中俊弥
6 6.移転問題を学生課と交渉 6.第13回
9 鈴木章之
12 12.ものわらを埋める 11.第14回
 

   注・表の中の省略表現で「集中」は集中講義室、「楽」は、楽焼き、「祭」は、大学祭にて、を表しています。



 2.口伝・・・私の記憶に残る歴史。 

 この陶芸同好会は、広島大学のサークル活動の中では、特異な位置づけでありました。
 大学を代表して、全国規模の団体に所属するようなクラブは、体育系は、体育会。文化系は、文団連と文サ連という、大きな3つの団体に所属していました。
 この3つの団体は学生課の管理下に置かれ、大学公認のクラブとして認められ、顧問教師も付き、予算もありました。これは、現在の広大HPを見ても続いているようです。

 それに対して、正式に活動しない任意団体としての同好会は、当時からある程度存在していました。例えば、テニスは練習するが、インカレなどの大会には出場せず、せいぜい市民大会に出てみる程度のテニスサークルのようなものです。
 ところが、先輩方から聞くところでは、陶芸同好会は、「同好会」の名称は付いているものの、大学(学生課)に、認められた団体であり、発足には当時の森戸学長が関与していたということです。従って、毎年、役員は、学生課の職員と密に連絡を取っており、活動場所についても、アトリエ、窯小屋共に、自分たちで、設計し、自分たちで建築したものとはいえ、材料費などは、予算として、国庫金が支給されたようです。
 私自身の経験としては、大学移転に伴う措置として、移転後のアトリエが与えられたほか、それまでの、気難しい自分たちで作った灯油窯の代わりに、200万円を超すガス窯が、国の費用で買ってもらえた事があります。
 そういう意味で、特殊な立場のクラブでした。
 このあたりの記憶違いがありましたら、関係者の皆さん、ご連絡下さい。