粘土を焼いてみたいと思うようになったのは、いつだったか。物心つく前だったのではないかと思っています。初めて、使える温度で焼いてもらったのは、小学校4年生の時、榊原さん(備前焼)の窯でした。

 それ以前にも、楽焼きの窯で、焼いてもらった覚えはあります。自分の窯以外では、比治山女子大の所有する登り窯で、薪割りを手伝う代わりに作品を入れてもらったり、萩や信楽や笠間で、作家さんの家で轆轤をひかしてもらい焼いてもらったりしました。今でも、備前の同級生の家の窯には、入れてもらうことがあります。

 また、広島のサンキ陶芸教室をはじめ、長期のものから、1日だけのところまで、いろいろな陶芸教室の窯でもよく、焼いてもらいました。

 今回、この「牛歩庵HP」で、紹介する窯は、自分で作ったもの、プラス、修理をして構造を確かめた広島大学陶芸同好会の窯です。

 従って、もし、何かご質問があっても答えることが可能なものばかりということで、公開します。決して、市販の窯より性能がいいというものばかりではございませんが、自分の設計し、煉瓦を積んで築いていった窯が、無事、焚けた感激というのは、やってみたものだけの特権です。あえて、おすすめはしませんけれど・・・・。