【作業内容】
自宅で、早朝、木枠の仕上げ。アーチ型に墨つけしたベニヤをはる。
現場で、壁の上に、木枠をセットして、柔らかめのモルタルでY2楔形レンガを並べていった。
昨晩は、結局、アーチに墨つけしたベニヤ板を張ることが出来なかった。 室内で、new墨坪(機能は同じだが、プラスチック製で、使いやすい)を使い、レンガの配置図を書き込んだだけである。
今回は、水平線は入れたが、垂直線は、五段目のレンガが基準として使えるので、入れなかった。
早朝、ベニヤ板を頂点の位置にネジ止めして、引っ張りながら、下の胴縁に釘止めしていく。
かなり反発が強いから、出来れば、誰かに、引っ張っていて貰い、釘止めすると、楽なのだが、一人でするしかない。
慣れているから、曲がらずに、貼り付けられた。
子供が起きる前と、食べさせて、用意させ、送り出す前の時間である。
子供が出てから、自分が出るまでは、殆ど時間がないし、積み込み、そして、個人面談用の着替えの準備など、それだけで、手一杯。
何とか、間に合った。
現場で、アーチ木枠を据え付けたところです。
自宅では、作業が、ギリギリで、工程を撮影する間もなく、完成したものの写真しかないですが、下の方に突き出たところが、「うま」になる垂木。
それに、半円のコンパネを取り付け、その周囲に胴縁を打ち付けているのがわかると思います。
この木枠は、一人で、運び上げました。
むかし、柔道部に、わずかの期間いたことがありますが、その時、運動会で、演武する先輩の為に、畳を道場から運動場まで、一人、一枚ずつ運んだ経験があります。その経験が生きました。
運びにくいものを運ぶ「こつ」なんて、やはり、あるかないかで、随分違いますね。
重心を支えて、背負い上がると、そんなに大変ではなかったです。
突風は、怖かったけれど・・・保険かけていませんから(笑)投げたら終わり。
ベニヤ上の墨つけもわかりますか?
正面から見ると、この様に設置しています。
木枠の支えは、レンガです。
最初は、垂木で、足を作ったりしたこともありますが、レンガが一番、強度があり、且つ、取り扱い易いです。
レンガの上に、何枚かの板と、楔になるものを挟み込み、木枠を載っけています。
この窯のアーチは、半円です。
実は、くさび形のレンガは並レンガに較べて高いですし、半円形だと、沢山必要です。
また、壁に較べて中央部が高くなるので、私が窯に使うアーチは、120度の扇形が一般的です。
だけど、竹炭窯は、もともと、ドラム缶でうまくいっていたようなので、この形をとっています。
この形の特徴は、セリ受けと呼ばれるアーチを受け止める部品が不必要で、壁に対して、アーチの重量が垂直方向のベクトルとして、働くということです。
その為に、窯の周囲を固めるアングルも組んでいません。
レンガ代は多少たかくなるけれど、その他の工賃と材料費がいらないということです。
あくまで、中央が高くて良いから、採用しています。
これが、レンガと、木枠の間の楔。
いわゆる「くさび形」のものではなく、板と袋を転用しています。
その理由は、アーチ木枠自体に、そんなに重量がかからなくなる。
(これは、完成したら、の話ですが。)
そういう理由で、簡単にはずせるからです。
アーチの一番底面の部分を組んだところです。
この部分は、一番慎重に、丁寧に組まなくてはならないのですが・・・
何しろ、15年振りぐらいの窯作りですから、いろいろ、小さな不手際があり、やり直したりしている内に、すごく時間が経ってしまいました。
でも、なんとか、ここまで仕上げました。
昼食をとらず、片時の間も立ち止まることなく、動き続け・・・・
なのに、最後になり、少しだけ、寸法の誤差が出てしまいました。
だから、中央の楔が、定型のレンガでは、収まらなくなりました。
ダイヤモンドカッターも動かしすぎて、熱を持ち、切れなくなり・・・タイムアウト。
そうなんです。
子供の学校の個人面談の時間です。
予定表を配られたときに、ちゃんと、それが手元に届いていれば、遅い時間に調整して貰うことも出来たのに、何故か・・・前日、届きました。
だから、重要なアーチ組の日なのに、時間に追われての作業となったのです。
本来、乾く前に、出来上がったらすぐ、型枠を外した方が、アーチは締まり、落ち着くのですが・・・・
施主さんには申し訳ないけれど、限られた時間の為、ここで、この日の作業を終えました。
あと、ほんの少し、時間があれば・・・
でも、早朝から、仕上げをして、子供を送り出し、定時に現場について、昼飯抜きで頑張って、この時間ですから、普通にやっていたら、翌日に、半分程度、かかったかな・・・
と思います。
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