私は、陶器を焼いています。 だから、陶芸家なの? どうなんでしょうね。
でも、芸術の理論も技術も習っていないんですが・・・。ですから、普段は「何してますか」と、聞かれると「陶芸です」と、簡単に答えてたけど、「陶芸家」と呼ばれると、ちょっと、こそばゆい思いがありました。
また、備前陶芸センターのような専門学校で職業訓練を受けたこともなく、職人としての弟子修行をしたこともなく、・・・ 「陶工」と呼ばれる方達の「技術」には、まだ、努力中です。
しかも、ちいさな子供がいて、その母親が学生をしていたから、轆轤を回す時間は、一年間で30日前後の時もありました。 これで良いのか?私でも、少しは、悩んでたんですよ。 だから、陶器を焼くことに関して、自分を表現できる言葉に迷っていました。
英語だと、陶芸家と陶工の差はなく、Potterなのでしょうか。「陶人」?陶器を作る人・・・それで良いのにね。
陶器を焼くことで、空間の中に、界(さかい)を作り、その中の空間が、外の空間に及ぼす影響ができるだけ多大であればいいなぁと、 焼き物を始めたことを思い出しました。 言い換えれば、すこしだけ、自分にも、焼き物をする哲学があるのです。 哲学を持って作り、自ら学ぶなら、「陶芸家」として、生きて行っていいのではないか、と、やっと 思えてきました。 自分が、良いと思う表現を突き詰めて行こうと決意しました。
陶芸家と名乗るまでに、紆余曲折しているそんな私の
陶芸に関する自分史
を、profileとして見てください。
2002,12,21記し、2006,9校正 |