窯の由来
山の奥の池のほとりをあるいていますと、よく、須恵器や土師器の欠片が落ちておりました。 幼い頃、野山で、落ち葉や雑草を燃やす手伝いをしているうち、斜面に穴を掘り、堆積した粘土でなにやら器を作り、こうした、土器をまねて、焼こうと試みたものでした。
備前焼の里も近く、ろくろを廻す姿もあこがれで、空の洗濯機の中に粘土を入れ廻してみたこともありました。
気がつけば、何とか 煉瓦を積む体力も、温度の上がる窯を考える知識もついて、家の畑の端を借りて、焼き物を焼き始めておりました。
昔、この地で、窯を燃やしていた先人達の魂の力も借りて、馬ヶ谷の窯を焚いております。