古墳整備事業・・・古墳調査
Shujitsu.2 号墳  (通称:操山86号墳)
Shujitsu.2号墳は、急斜面に築造された古墳でもないのに、羨門が 崩落し羨道部を塞いでいます。
余程強い力が加わったのでしょう。
この古墳の築造年代も古墳時代後期のものだと思います。
そこで念のため南海トラフが動く大地震・東南海地震の状況を調 べてみました。
西暦500年から後、1946年12月21日までにM8以上の南海道沖地 震が8回も記録されています。
この笠井山南斜面の古墳の崩壊状況を見ると、それが原因の一つ かも知れません。

概観
Shuijitu1_02
Shuijitu1_03
羨門石が前のめりに崩落しています。
この羨門石は面白い形をしています。
玄室前に奥行き50cm・幅80cm・深さ70cmほどの穴があります。
これは近年に芋などを保存したのでしょう。

図2 図 2
玄 室 d=4.50m w=1.26m h=1.50m(現状)
羨道部 d=1.40m w=1.00m h=0.60m


玄室は外観からは想像できない程度に良好です。
しかし荒い石組みです。
鏡石の下にもう一段50cmほど埋まっているよう に思われます。
場所は、メインの湧水から北に27mほど 奥まった所、山寄せで南向きです。


玄室内
Shuijitu1_04
玄室には大量の石が床面に散乱しています。


奥壁からの景観

Shuijitu2_04 奥壁から羨道を見るとかすかに左片袖式です。
右壁に持ち送りが見られます。
この位置からは見えませんが、上の写真を見ると崩落しているのは羨道の天井石で、その 手前の石が......いったい何がどうなったのか 解らない状況です。
古墳時代後期から終焉期ともなると横穴式古墳の乱造で、良い仕事人の手配が付かなかったのでしょうか。


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備 考
特になし


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