古墳整備事業・・・古墳調査
Shujitsu.21 号墳   
Shujitsu.21号墳は私の単純なる見落としで、貴重な遺産が只の石になるところでした。
本来は5号墳であるべき位置にあった石材は自然界の悪戯で計測まで不可能なほど破戒しつくしている。
石材が残る位置はShujitsu.1号墳の南東斜面10m程のところにあり5号墳との中間になります。
笠井山南斜面に集中する古墳は操山山系に数ある古墳の中でも崩壊の度合いが激しい様に感じられます。


概観
Shuijitu21_01
天井石の一部だと思います。

その道の専門家ではないので確かなことは解りませんが地質が緩いのではないかと思われます。
古墳の基礎は版築で固めその基礎の上に巨大な石材を巧みに積み上げ奥壁・側壁・袖石・羨道を組立、最後に巨大な天井石そして玄門石その上に土を載せ、墳丘をまた版築で固く締め、完成するのです。
が、いくら古墳部分を固く仕上げてもその下の土壌が、柔な場合は、度重なる地震により、徐々に崩壊することになります。
その辺りに操山との違いがあるように思われます。
歴史から学ぶ事の重要性を感じさせるところがあります。
永い年月放置された山は中に入る事も困難な程、雑木が密集していました。 それを、間伐していただき、幾つかの古墳が日の目を見ることが出来たことは、結構なことです。


 
Shuijitu21_02
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永い年月放置された山は中に入る事も困難な程、雑木が密集していたのを間伐していただき幾つの古墳が日の目を見ることが出来たことか古墳に取り付かれた人間からすればその苦労を労いたいものです。 間伐材がのっかていますがこれも古墳に使われた石材です。