古墳整備事業・・・古墳調査
Shujitsu.7 号墳  ( 通称:操山74号墳 )
この古墳を見ると羨道石を抱え込みその下に深く根を張った木が印象的です。
その右には崩落した玄門に寄りかかり朽ち果てようとする木があります。
この世の儚さを感じます。

僅かながら墳丘が残っています。
開口は南東向きです。
玄室は良好です。

概観
Shuijitu7_01
Shuijitu7_02

図7 図7
d=3.5m+羨道部 2.5m
w=1.6m h=2m
左片袖式です。

奥壁
Shuijitu7_03
奥壁の鏡石の立派なこと

右・左 側壁
Shuijitu.7_04
Shuijitu.7_05
右側壁持ち送り無し
左側壁持ち送り無し

奥壁からの景観

Shuijitu7_06 Shujitsu. 7 号墳は笠井山支群に多く見られる様に玄室は そこそこ保存されているのに、玄門から羨道にかけて崩壊が激しく、特に7号墳は玄室は殆ど崩壊が見られず埋没も数cmと言ったところでしょうか、奥壁も鏡石+αで 壁面は平らに揃えてある、良い仕事の一例です。
やはりキッチリした仕事をしていると1500年の時を経て もそんなに壊れないと言う証でしょうか。
それにしても玄門は、哀れと云うか自然の力の強烈さを 感じます。